
コスプレで初めてカラコンを使う!という方も多いのではないでしょうか。
皆さんは適切にカラコンを使用できていますか?
今一度カラコンについて正しい知識やケア方法を身に着け、楽しく安全にカラコンを使用していきましょう!

何か不具合・トラブルがあった場合に、人の生命や健康に重大な影響を与える可能性がある医療機器のことを指します。
医療機器はクラスⅠ~クラスⅣに分類されており、不具合を起こした場合に人体へ及ぶリスクが高いほどクラスが上がります。
その中でも、カラコンを含む全てのコンタクトレンズはクラスⅢの「高度管理医療機器」に分類されています。
日本の規制に基づき、安全基準をクリアして製造販売された医療機器にはこの「高度管理医療機器承認番号」が付きます。
つまり、「高度管理医療機器承認番号」がついているカラコンは、日本基準で製品の安全性や有効性が確認されたカラコンということです。
日本のお店や通販サイトでは、国内製・海外製に限らずこの安全基準をクリアしたカラコンしか販売することはできません。
しかし、海外の通販サイトでは承認番号がない製品が多く販売されています。これらは日本の安全基準を満たしていなかったり、品質検査を受けておらず、レンズの素材や着色剤が目に悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば、SHEIN・Aliexpress(アリエクスプレス)・Temu(テム)などの海外通販サイトでは、見た目が可愛くて安価なカラコンが簡単に手に入りますが、その多くは日本の安全基準を満たしていない商品もあるため、注意が必要です。
カラコンを購入する時は、価格の安さやデザインだけで判断せず、販売ページやパッケージに記載された医療機器承認番号の有無を確認しておきましょう。
眼科で視力検査を受け、自分にあったレンズの度を知ることが大切です。
自己判断で度数を選ぶのはNG!
初めて使う時や合わなくなったと感じた時は、必ず眼科で検査を受けましょう。
また、2週間使用できる2ウィークタイプもあります。
それぞれ使用期限を守ることが大切です。

裏表の判別のコツ:
高発色のコスプレカラコンではデザインで判別できることも。
レンズにホコリがついたら洗浄液で洗い流しましょう。
(水道水で洗うのはNG)
装着後は鏡でずれ・異常を確認しましょう。
外すときも石鹸で手を洗い、清潔に。
カラコンが苦手な人は専用つけ外し器具を使用するのも◎
また、眼科で指導・練習してもらうのもおすすめ。
⚠ ワンデーカラコンを洗って再使用するのは絶対にNG!
💡つけ方や外し方を動画でご覧になりたい方は、こちらをご参照ください。

多くの眼科医が推奨する装用時間は8時間以内。
ワンデー=1日=24時間だからといって装用時間が長すぎると目が疲れる原因となったりトラブルが発生する可能性が高まります。
特にカラコンを初めて着けて慣れるまでは違和感を感じやすいので、いきなり長時間の使用は避けてください。
目の個人差もあるので眼科医の指示に従い、短時間の使用から慣らしていくのがおすすめです。
痛み・かゆみ・充血などの異常を感じたら、
すぐに使用を中止し、眼科を受診。
自己判断は禁物です。
カラコンは薬機法で譲渡や転売が禁止されています。
たとえ未使用であってもカラコンをフリマサイトで販売することは、規約違反です。出品・購入、共にしないようにしましょう。
カラコンが長時間着けっぱなしになることで、目に張り付いて外しづらくなったり、目に傷がついたり……目の病気の原因になります。
ワンデーもマンスリーもつけっぱなしで寝るのは絶対NG!

カラコンの装着を避けて、できるだけ早めに眼科を受診しましょう。。目に傷がついているなどの可能性もあり、無理に使用すると症状がひどくなる可能性が高いです。眼科を受診してコンタクトの使用可否を確認すると安心です。自分の眼を守るには自分の意識と行動から!
不具合のあるカラコンは絶対に装着しちゃダメ!目に傷がつく原因になります。
不具合があったカラコンについては、メーカーおよび購入ストアに連絡&相談してください。原因究明のため、メーカーが不良品の返送をお願いする場合があるのですぐに捨てないようにしましょう。
万が一不具合に気づかず装着してしまった場合は、眼科に相談して医師の指示を仰いでください。
カラコンにはワンデー/マンスリーの使用期間とは別に、安全に使用するための使用期限(EXP)があります。使用期限を過ぎるとレンズが劣化して目を傷つける原因になるため注意が必要です。
長期間保管していたマンスリーカラコンは、使用期限がギリギリになってしまい、使用している1か月以内に期限が来てしまうケースも。
もったいなく感じるかもしれませんが、目の健康のためにも使用期限を過ぎたレンズは破棄しましょう。

カラコンは多くのネットショップや店舗で処方箋なしで購入できます。「買うだけ」なら気軽にできてしまうのです。
しかしカラコンは高度管理医療機器!目に直接触れるものなので、自分の目に合っていないカラコンを使うと、痛みや炎症、視力低下などトラブルの原因になってしまうことがあります。ですので、必ず最初に眼科で検査を受けてから購入しましょう。
調べてみたところ、日本で売られている主要なコスプレ用カラコンは1箱6~8枚入りが多く、約1400〜1900円前後の価格帯でした。
カラコンはメーカーやブランドによって入り数が異なるので、安い=お得とは限らないことも。使用期限内に使いきれる枚数か検討すること、1枚あたりの値段を計算しておくことがコスパよくカラコンを買うコツです♪
前述したとおり、安いからと言ってフリマサイトの転売カラコンを買うのではなく、コンタクト専門のショップやサイトを利用するのがおすすめです
カラコンは高度管理医療機器にあたるため、本来は未成年が使用する場合、保護者の同意が必要です。眼科や実店舗で購入する際には、年齢確認や同意を求められることが多いです。
一方で、ネットショップでは処方箋や同意書を提出する仕組みがない場合がほとんど。未成年の方でも購入できてしまいます。
ですが、それは安全が保証されているという意味ではありません。未成年の方は必ず保護者の方に相談し、眼科で検査を受けてから安全に使うようにしてくださいね。責任ある行動をとって素敵なレイヤーになりましょう♪
必要です。度なしでも必ず眼科で検査をして、自分の目に合ったサイズや状態を確認してもらうことが大事です。特に確認しておきたいのが、「度数」だけでなく「ベースカーブ(BC)」と呼ばれる数値です。これはレンズのカーブの深さを示しており、自分の目の形と合っていないと、レンズがズレたり違和感が出たり、最悪の場合は目に傷がつくこともあります。市販のカラコンには「BC8.6」などの表記がありますが、自分に合ったBCは眼科でしか正確にわかりません。
安心してコスプレを楽しむために、まずは眼科でチェックしてもらってから、満を持してカラコンデビューしましょう!
定期的な検査と受診をお勧めします。目のトラブルは、早期発見と早期治療が重要です。また、予防も大切です。自覚症状なしで進んでしまう目の病気もあります。目の健康を考え、痛みや違和感など症状が出ていなくても3ヶ月に1回を目安に受診しましょう!

カラコンをつけるのを楽しみにしていたのに、つけられないと診断が下りてしまった人。
とてもがっかりされていると思います。
しかし、無理に装着するのは絶対にやめてください。
カラコンNG=コスプレできない、ではありません。
・あわせにおいて「カラコン着用必須」を条件にしていない主催さんもよくおられます。そういうあわせに飛び込んでみましょう。
・写真のレタッチで瞳の色・デザインを自由に変えられる時代です。カラコンがなくてもキャラクターのイメージは十分表現できます。
・自分の黒目、茶目でできるキャラを発掘して推してみるのはいかがでしょうか。コスプレ準備が完了するころには愛着が湧いて沼にハマっているかもしれません。
長い記事でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
「カラコンは高度医療機器。正しく使って目の健康を守ろう」これだけは忘れないでください。
レイヤーの皆さん、すこやかで楽しいカラコンライフをお送りください!



