【初心者レイヤーさんへ】コスプレ界隈の基本のコミュニケーション術

costume
2025.07.25
eyecatch

コスプレを続けていくうえで避けては通れないことって何でしょう。

ウィッグや衣装の準備、イベントやスタジオの予約……いろいろありますが、今回のテーマは他のコスプレイヤー(以下レイヤー)の方やカメラマンさんとの「コミュニケーション」です!

宅コスなど一人で完結するスタイルのコスプレもありますが、

  • イベントでほかのレイヤーさんと交流するとき
  • スタジオでカメラマンさんとやり取りするとき
  • 知り合いの多い 「あわせ」に、初めて会う人が参加していたとき

など、コスプレとコミュニケーションは密接に関係しています。

今回は初心者レイヤーさん向けに、シーン別の基本的なコミュニケーションを解説していきます。
イベントや撮影会での交流に自信がない方、コスプレ界隈のコミュニケーションに慣れたい方など、ぜひイベントや「あわせ」前の参考にしてみてくださいね!


★第一章:どんな時でも役立つコミュニケーション術

【①すべてのシーンで、まずはあいさつ!】

コスプレの現場でも、まずは「あいさつ」がとても大切です。

あいさつはリスペクトの意思を言葉で伝える手段であり、初対面でもお互いが安心できる雰囲気を作ってくれます。
特にイベントなど多くの人と接する場面では、第一声がその後の関係性を左右することもあります。

「はじめまして」「お久しぶりです、●●です」「よろしくお願いします」といった基本のあいさつを使うだけで、相手への敬意や礼儀が伝わります。

ただ、初対面の人にはドキドキしてうまく声が出ないこともありますよね。
コミュ力に自信がない人ほど「はじめまして!」を定型文のように、呪文感覚で練習してみましょう。
練習しておけば、当日は現場で自然にあいさつができるでしょう。

言葉ひとつで現場の空気が変わります。
定型文でリスペクトが伝わり、場の雰囲気が和らぐなら、使わない手はありません!

レイヤーあるあるですが、コスプレ時はメイクやウィッグで印象がかなり変わるため、何度か会っている方でも「誰だろう…?」となりやすい状況です。
「××のイベント(あわせ)で会った●●です」と、あいさつと名前をセットで伝えると喜ばれます!


【②どうしても緊張しちゃう!そんなときの対処法】

「緊張して挙動不審になっちゃう……ドキドキしすぎてあいさつどころじゃない!」という、照れ屋なレイヤーさんには、あいさつと一緒に「緊張しています!」と言ってしまうことがおススメです!

緊張していることを先に伝えておくことで、たとえ自分が少し挙動不審になっても相手は「ああこの人は緊張しているんだな」と理解してくれますし、自分自身も状況を客観視できて気持ちが落ち着きやすくなります。

たとえばーー
「はじめまして、緊張していますが、今日はよろしくお願いいたします!」
というように、あいさつの定型文にサラッと混ぜてしまいましょう。

この方法は、筆者自身も緊張した時によく使っているテクニックです!


【③簡単にできる?!笑顔の作り方】

コスプレして写真を撮るとき、キャラの表情に寄せる努力をしている方が多いと思います。
どうせなら、円滑なコミュニケーションのために「笑顔」も一緒に練習してしまいましょう!

●やり方
鏡の前で口角を上げる。

……これだけです。
ちょっと拍子抜けした人もいるかもしれませんが、本当にこれだけなんです。

「目は作らなくていいの?」と思われるかもしれませんが、これは実際にやってみるとわかります。
口角を上げると、自然と目元も緩んでくるんです。
先に目を細めるより、口角を上げるほうが笑顔が作りやすいんですよ!

また、口角を上げるだけで脳は「今笑っている」と勘違いして、自然と楽しい気分になると言われています。
自分の気持ちを明るく保つのにも役立ちます。

練習すれば、初対面の相手にもさらっと笑顔を見せられるようになりますよ。



★第二章:はじめてのイベント!どうやってコミュニケーションをとる?

この章は初めてオールジャンルコスプレイベントに参加したと仮定し、シーン別にコミュニケーションについて解説します。

【①簡単に会話のセリフを用意しておこう】

同じジャンルの人を見つけた!話しかけたい!
――そんな時も、まずは第一章で紹介した「あいさつ」と「笑顔」が役に立ちます。
では、その後どうしましょうか?

コミュニケーションが苦手な方は話しかける前に大体の”話の方向性”を決めておくのが無難です。

  • 同じジャンルのキャラ愛を語りたい?
  • 一緒に自撮りしたい?
  • SNSでつながりたい?

台本のようにきっちり準備する必要はありませんが、軽くセリフとして考えておくと安心です。

例えば… 
「すてきなコスプレですね!私も○○が大好きなんです。一緒に自撮りしてもいいですか?」
「○○併せで写真撮りたいです!お時間よろしいですか?」
文章にすると、これくらいの長さで十分です。


またSNSでつながりたい人や写真の掲載許可を取りたい人は「名刺」を作っておくととても便利です。
レイヤーネームと任意のSNSアカウントがはっきり記載されていれば、名刺として成立します。

あとは写真をのせたりして個性を出しましょう。


【②おしゃべりだけがコミュニケーションにあらず!】

同じジャンルのレイヤーさんがワッと集まって、おしゃべりに花が咲き、気が付けば自分は黙ってしまっている……楽しいけどいつ話したらいいんだろう?!

――こういうシーン、意外とありますよね。

でも、落ち込まなくて大丈夫です。
コミュニケーションは話す人と聞く人がいて初めて成り立ちます。聞き手として場に参加することも、立派なコミュニケーションです。
だから、「聞くだけになってる……」と落ち込む必要はないんです。

心の中で「今は私は聞き手のターンだな」と思って、練習していた笑顔でうんうんと頷いてみましょう。
それだけで自分の役割を自覚でき、落ち着いて話を聞くことができます。

相手にも「この子はちゃんと聞いてくれる!」と良い印象を持たれるかもしれません。

余裕が出てきたら、「その作品面白いですよね!」「そのキャラ気になってます!」など短い言葉で反応したり相槌を打つと会話に慣れやすいです。 

「話し上手は聞き上手」という言葉の通り、聞き役もまたコミュニケーションのチャンスタイムなんです!


また、コスプレ初心者の方で、他のレイヤーさんに話しかけたけどそっけなくされた…という経験をした方もいるかもしれません。
コスプレイベントでは同じジャンルの友達を増やしたい方もいれば、交流は苦手だけど友達に会うために参加した…という方まで様々。
もしそういったことがあっても、タイミングが合わなかった、コスプレのスタイルが違うんだなと思って、交流のスタンスが合う方を見つけていくのがおすすめです。


【③嫌なことは断っていい!それでもだめならスタッフへ】

「ちょっと今は撮られたくないな」と感じた時、無理して応じる必要はありません。
無理せずきっぱり断って大丈夫!そして、解決できないときはスタッフさんに頼りましょう!

撮影を依頼されると断りづらいと感じるレイヤーさんが多いですが、そもそもすべての依頼を受ける必要はありません。

撮影に応じたくない、そんな時に使える“断り用の定型文”を覚えておくと安心です。
たとえば──

  • 「今は休憩中(移動中)ですみません」
  • 「撮影はお友達のみにお願いしているんです」
  • 「このポーズはお断りしてるんです」

こういった言葉で、相手にしっかり伝えましょう。

良識あるカメラマンさんなら、それだけで納得してくれるはずです。
筆者自身、うまく断れずに後からもやもやしてしまった苦い思い出があります。

だからこそ、嫌なことはキッパリ断っていい──とくに初心者さんには、そう声を大にして伝えたいです。
そして万が一撮影を断っても付いてくるなど身の危険を感じたら、イベントスタッフへ相談を


★第三章:スタジオであわせ撮影!より良い作品作りの基本

この章では、コスプレイベントで仲良くなったレイヤーさんたちと複数人でスタジオに集まり、あわせ撮影をする場面を想定して解説していきます。


【①オープンチャットの超基本】

あわせでは、連絡手段としてグループ単位で連絡できるようにLINEなどのオープンチャットが使われることが多いです。

名前は、わかりやすく「コスネーム+キャラ名」とするのがおすすめですが、主催の方から書き方の指定がある場合は、それに従ってください。

あいさつに関しては「オープンチャットに直接書き込むと他の話題が流れてしまうため控えてほしい。あいさつ用ノートを作るので、そちらで自己紹介をしてほしい」と案内する主催者さんもいます。

まずは落ち着いてオープンチャット内のルールを確認してから、あいさつ・自己紹介しましょう。


【②みんなで作ろう撮影イメージ】

スタジオでの撮影は時間が限られています。

タイムロスを防ぎより理想の写真を撮るために、事前に「どういう写真が撮りたいか」あなたのイメージを、自分の得意な方法で描きだしておくのがおすすめです。

  • ざっくりポーズスケッチしてみる
  • やりたい要素を箇条書きにしてみる
  • 既存の写真からイメージに近いものを探してみる

実際に書く・描くことで、イメージがより鮮明になることもあります。
「どういう写真が撮りたいか」の足固めをしておくとスムーズです。

主催者さんが指定したノートに撮影イメージや、やりたいことを記録していくことが多いです。
撮りたい構図などが浮かんだらまずは書き込んでみて「できる」「できない」をみんなで一緒に探っていきましょう!

既存の写真からイメージを固めていく際にはピンタレストがおススメです。
ピンタレストは気に入った画像の類似検索が使いやすく、自分の好みの画像がサクサク見つかります。
さらにボードという機能を使えば、気に入った画像の整理やシェアが簡単です。(筆者の先輩レイヤーさんもピンタレストを活用しているよ!と話していました。)


【③撮影本番!~声をかけ合って~】

待ちかねました撮影当日!
カメラマンさんにも「今日はよろしくお願いいたします」と、あいさつをしましょう。
撮影中も、言葉をかけあうコミュニケーションがとれると撮影がスムーズに進みます。

撮影はお互いのイメージを共有しながら進めていくものです。

感想やリクエストを言葉で伝えることが、理想通りの作品づくりにつながります。

・いい写真が撮れた時

「すごくいいです!」「この感じで引き続きお願いします!」など、率直に伝えることでカメラマンさんも安心します。

・ちょっと直してほしい時

「ひらみがうまく出ていないのでもう一度撮ってもらえますか?」
「全体をもうちょっとダークな感じにできますか?」
など、具体的な言葉でお願いすると伝わりやすく、スムーズに撮影が進みます。

カメラマンさんからポーズの提案がある場合も、試しながら調整していくことで、より良い表現が生まれます。
実際にやりながら調整し、撮りたいイメージに近づけていきましょう!

そう、良い写真は「コミュニケーション」の中から生まれるのです!


撮影に夢中になると、水分や塩分の補給を忘れやすいので「疲れてない?休憩する?」など、お互いに声を掛け合うのもおススメです。



コスプレ時のコミュニケーションについて、シーンごとに解説しました。

参加前の不安は軽くなったでしょうか?
この記事がコスプレイベントや撮影会を楽しむ後押しになればと思います。


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